ペルソナ3 お題の教室>からお借りしました。
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アニマルプリント


「明彦ってさ、下着はどんなのを穿いてるわけ?」
「何を唐突に聞いてるんだ、お前は!」

食べていた牛丼を喉に詰まらせた後、精一杯叫ぶ。
は気にせず、話を続けた。

「昔は、きっとヒーローの絵がついたボクサーパンツだろうけどさ」
「な、何で分かるんだ!?」
「さらに赤ん坊の頃は、可愛いクマの絵がついてたと思うの」
「知るか!それより、何でそんな話をしてるんだ、お前は!」

明彦の顔は、赤い。
そんな彼をは、にやけた笑みで見つめていた。

「今もクマさんの絵が描いてあるか、見せてよ」
「だから、何でクマなんだ!」
「可愛らしい一面を持ってて、良いと思うよ?私は」
「俺は、穿いてないぞ、そんなモノ!」

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「頼む、!俺のダチに会ってくれ」
「何か訳あり?」

手を顔の前で合わせて頼む順平を前に、は訊ねた。

「実は、俺のダチが
 『順平なんかに、可愛い知り合いなんていねぇだろ』
 とか言ってきてさ」

その時の友人を真似た彼を見て察したは、順平に掌を見せた。

「順平に見栄を張るのを協力してあげる」
「ホントか!助かったぜ、サンキュな」
「だ、か、ら、ちゃんと報酬ちょうだいね」

にっこり微笑まれて、思わず順平は体を後ろに引いた。
しかし、好奇心に負けて問う。

「代償は?」
「二千円」
「金かよ!」
「時給、でお願いね」
「高すぎだろ、おい!」

時給二千円

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「はい、はい!ちょっと、分散しようぜ?」
「別に構わないが・・・どうだ、リーダー?」

順平の唐突な提案に、明彦は了承する。
指揮をとる彼も頷いたことから、順平は張り切った。

「よっしゃ!そんじゃ、俺、あっち行ってくる」

誰の意見も聞かずに走り去った順平を呆れながらも、明彦も違う方向へ向かう。
残ったリーダーは、を見た。

「私も順平が行った道を探索してみる」

しばらくしてから、の悲鳴がタルタロス内に広がった。

立ちション in タルタロス

「順平、こんな所で何やってるのよ!ここ、学校よ!」
「ど、どうしても我慢できなくってよ・・・」
「あのねぇ。明日の朝、学校の床が濡れてたら、どうする気?!」
「・・・て、それを気にしてるのかよ」

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予告状


様。
 今宵、貴女のハートを奪いにいきます。
       怪盗フルムーンより』

「大変な事になってしまったな・・・よりによって、が狙われるとは」

屋敷に届いた予告状を見た美鶴が頭を抱える。
ソファで編み物をしていた風花も、手を止めていた。

「どうしよう、ちゃんが怪盗フルムーンに心を奪われちゃう!」
「それは無いでしょ。が恋するなんて、ありえないもの」

気楽に爪の手入れをするゆかりの言葉に風花が安心する。
だが、美鶴は違った。

「いや、恐らくフルムーンは、あの手を使ってくるはずだ・・・何としても、防がねば」

彼女の作戦を聞き、三人は怪盗がの心を奪えぬよう準備を始めた。


「やあ、こんばんは。予告どおり、君のハートを奪いに来たよ」
「か、怪盗フルムーン!?・・・ふっ。無駄よ、貴方に私の心は奪えないわ!」
「そうかな?」

の寝室に忍び込んだ怪盗は、手にしているものを光の下にかざす。
それは超一流シェフのいるレストランへの招待状だった。

「そ、それは・・・!」
「ふふ。恋心でなくとも、僕の言う事を聞いてくれるようにする事は簡単さ」
「・・・と、心が揺らぐとでも思った?」
「何だって!?」

その招待券を見せ付けられても平然としているに怪盗は驚きを隠せない。

「遅かったわね、怪盗フルムーン!その招待状は、すでに美鶴からもらってるわ!」
「ぐっ・・・今回は、僕の負けのようだ。でも、僕はまだ諦めない!」


「と、いう夢を見たのよ」
「怪盗フルムーンって・・・もしかして、綾時くん?」

以上、ある日のラウンジでの会話でした。

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「臭ぇな・・・何が入ってんだ?」
「少なくとも、お腹を下しそうな雰囲気よね」

ご飯の準備をするべく、台所まで来たシンジと
しかし、異様な匂いを放つ鍋を前に立ち尽くしていた。
そこに恐らく元凶であろう、風花が現れた。

「あ、ちゃんと荒垣先輩」
「ふーちゃん・・・これ、何?」
「今夜は、皆が寮にいるし、鍋でも食べようかと思って」
「中身は何なんだ、一体?」
「野菜とかお肉とか・・・色々と入れてみました」

笑顔で答える彼女に気をつけながら、二人は中身を確認する。
お玉で掬い上げたものは、何故か溶けそうなグミが出てきた。

「お菓子も入ってるの、ふーちゃん?」
「美味しそうかなぁと思って、色々入れてみたの。唐辛子とか、うなぎとか、薬草とか」

この鍋には、何が入っているか分からない。
怖くなったシンジは、はがくれに行くと言い、もそれについていった。

闇鍋

「はい、皆。今日は一緒に鍋でも食べませんか?」
「・・・風花が作ったの、それ?」
「うん、お口に合うか分からないけど」
「ん?シンジとの姿が見当たらないが・・・」
「二人は、ラーメンを食べに行く約束をしてたみたいで、さっき出かけました」

((逃げたな、あの二人!!))

「ちなみに、二人がこの鍋をもっと良い味になるよう、手伝ってくれんたんだ」
「ああ・・・だから、鉛筆とかも入ってんのか」
「順平、いきなりハズレが当たったのね」

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パンッ。

火薬の音が、ラウンジに広がる。
それまで張り詰めていた緊張が一気に抜けた。

「ふっ。明彦の負けだな」
「それじゃあ、言ってた罰ゲームを実行して下さい!」

特別課外活動部の皆は、親睦もかねてゲームを楽しんでいた。
ルールは、簡単。
の使用する銃に、風花が作った被害の少ない火薬を弾にした。
その一つだけ入っている弾を撃たなければ良いだけ。
結果、ボクシングでは負け知らずな明彦が罰ゲームを実行することとなった。

「本当にやるのか?」
「約束したんだから、ちゃんとやる!」

に即されて、仕方なく彼はに向き合った。

・・・お、俺と・・・その・・・一晩を過ごさないか?」

普通の台詞だと勘違いせぬよう、前もって順平が意味を教えていた。
そのせいで、明彦は恥かしい思いをして台詞を口にする。
だが、周りの反応はいまいちだった。

「なんか、その気になれない」
「先輩、固すぎですよ。ロマンチックのかけらもない」
「やっぱ真田先輩には、無理だったかー」


ボロクソに言う仲間の言葉に傷ついてると、リーダーがの前に立つ。
何かと皆が注目していれば、彼はミナの頬に手を添えた後、彼女の耳元で囁いた。

「俺と一晩、過ごさない?」

魅力がカリスマである彼のその言葉に、腰が砕けなかった者は居ないという。

ロシアンルーレット

リーダーが「俺」を使ってるのは、管理人の趣味です。

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