「こんなことの為だけに私を呼ぶんじゃないヨ。」
それでも来てくれるマユリ様に感謝。
やっぱり、生物は彼意外に頼れる人はいないもんね。
「これがよく分からないんですよ。」
課題を読むと、こっちを見てくる。
『こんなことだけの為に私を呼んだのかネ。』とか言われる?
「こんなことだけの為に私を呼んだのかネ。」
ほら、やっぱり。
私と違って、賢い貴方が言わないはずがない。
「手伝ってくれませんか?」
「ふん。こんな問題、無益でやるわけにはいかないな。」
今ので何かを求めているのは分かったけど、何を求めてるんだろう?
私が提供できるものってかぎられるしな。
「お金は今月、3円しかありませんが。」
「必要ないヨ。しかし、なんだネ、その金額は。」
「使いすぎちゃったんですよ。」
「今月はまだ始まったばかりだろう。」
そんな冷たい目で見ないで下さいよ。
私だって、思ってますから。
自分がどんなにバカなのかを。
「私の願いを叶えてくれるかネ?」
「え?あ、利益の話ですね。いいですよ、お金かからないなら。」
やった!教えてくれるよ、マユリ様。
これで、課題も簡単に終わっちゃうね。
・・・あれ?
マユリ様、ご自分で課題を解いてくださってるようで。
私、代わりにやるように頼んだっけ。
だけど、マユリ様に任せたら、ものの3分で課題が終わっていた。
「すごい・・・すっごく分かりやすく書かれてる。」
「当たり前だ。きみの脳に合わせて書かなければ、私がやった事が明らかになってしまうだろう。」
そこまでお考えでしたか。
『さすが、マユリ様』以外に何を言えましょう。
「さて、そろそろ私の願いを叶えてもらうヨ。」
「あ、はい。なんですか?」
「私の実験に付き合ってもらう。」
・・・つまり、実験体になれと?
マユリ様の実験体になって無事だった者はいないでしょ!
それだけは絶対に避けたい!!
「安心したまえ。注射も薬もしない。」
「じゃあ、体を改造でもされるんですか?」
「それもしない。」
「一生マユリ様の実験室に閉じ込められるとか?」
「・・・それも良い考えだネ。私と住め。」
はい?いきなり、何言ってるんですか、この人は。
今の言葉、言わなければよかったかもしれない。
そもそも、どんな実験なんでしょう。
「あのぉ。何の実験ですか?」
「私がに恋をしているのかを確かめる実験だ。」
できればその実験が永遠に続く事を願うようになるのは、もう少し後の話・・・
-back stage(あとがき)-
マ「なんだね、は私の事が好きではないのか。」
管「マッドサイエンティストな貴方をそうそう好きになるはずが」
マ「私はそこまで狂っていない。」
管「さすがマユリ様。英語を知っておいでで。」
マ「当たり前だ。私を誰だと思っている?」
管「様のスリーサイズや体内脂肪率すら知り尽くしている人。」
マ「如何にも・・・な!?ご、誤解だ、!これはただの研究で、下心があってやったわけでは!」
管「様に嫌われたね。」
マ「・・・貴様も私の道具にしてやる。」
管「ぎゃー!」
2005.08.20
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