小さな幸せ




安らかな寝息をたてて眠っている貴方を見ているのが好き。


微かに胸が上下に動いている姿を見ていると安心する。


誰にも邪魔をされずに貴方を見つめていられる時間だから。



 「ん・・・」


ああ、起きてしまった。

だけど、貴方が起きた瞬間を見ているのも好き。



 「おはよう」


貴方の長い髪に絡めている指を動かしたまま挨拶をした。


 「・・・?」


目覚めたばかりで意識がはっきりしていないのか。
名を呼ぶことで私が認識されたようだ。


 「おはよう」


もう一度挨拶をしてみる。

そして心の中で、同時に別れの挨拶をした。


貴方を独占する時間が終わってしまったから。



 「今、何時だ?」

 「まだ朝食を食べれる時間だよ」


ご飯の支度をする為に枕元から離れようとすると、まだ布団で休んでる貴方に腕を引っ張られた。



 「まだお前を独り占めしてられる」



私の手を握ったまま再び眠りについた貴方に囁いた。


 「まだ貴方を独占していたいな」









-back stage-

恋次:で、お前は何が書きたかったんだ?
管理:・・・何を書きたかったんでしょう?
恋次:ちゃんと真面目に答えろよ。
管理:まぁ、確かに恋次でなくともよかった夢かもしれない。
恋次:おい!?

2005.12.11

ブラウザでお戻りくださいませ