3才児の遊び






 「う〜りゅ〜りゅ〜。アイス食べたい」


ごねる私に、雨竜は相変わらず呆れている。


 「自分で出せばいいだろ」

 「したくないから、言ってるの」


観念したのか、雨竜はソフトクリームを冷凍庫から取り出してくれた。
さっそくアイスを口にくわえて、その冷たさに笑みを深めた。


 「それより、その変な呼び方は止めてくれないか?」

 「何か問題でも?」

 「浦原商店にいる子供を思い出させる」

 「ああ、『うるる』ちゃん」


納得はしたけど、そんな事で私が止めるとでも思うの?


 「うりゅりゅ〜。服、脱いで」

 「今度は、セクハラか」


アイスがたれないよう、コーンとアイスの境目を舐める。
くるくると、持っているコーンを回して舐めるのが、楽しい。


少し待ってみても、雨竜は服を脱いでくれそうに無い。
上から、ぱくりとアイスにかぶりつき、空いている手を雨竜の喉元へ動かした。

さっきから、ずっと気になってた彼のシャツ。
縦一直線にファスナーがついていた。
それを掴めば、彼はうろたえ始める。


 「。何する気か、ちゃんと説明してくれ」

 「え?分かるでしょ、それぐらい」


脱がそうとしている以外に、どんな理由があるというのだ。
喋る間もアイスを舐めることを忘れずに、ジッパーをゆっくりとおろす。
目の前には、細身ながらも筋肉のついた裸体が見えた。


 「直接、着てたの?」

 「いけないのかい?」



ファスナーの所が、肌に触れて気持ち悪くないのか不思議に思った。
私には、金属でもプラスチックでも、居心地の良いものと感じたことがない。


 「ま、それは、雨竜が気にすることか」

 「それで?そろそろ教えてくれるだろう?脱がしたい理由」


雨竜が、そこまで気にしているとは気付かなかった。
彼のためにも、行動を起こした方が良いな。

あと僅かに残っていたアイスを雨竜の胸に塗りつけた。
素っ頓狂な声が部屋に響く。


 「つ、冷たいじゃないか!何をしてるんだ、!?」

 「一度、やってみたかったの」

 「君は、子供かい!?」

 「永遠に、17歳の心を持つ女では、ありたい」

 「これは、3才児がすることだ!」


話は、最後まで聞いて欲しいものだ。
体をふき取りに行こうと立ち上がった雨竜を再び座らせて、彼の足の間に自分の体をおさめた。


 「・・・、まさか、やってみたかった事って・・・」

 「人の体に食べ物を塗りつけて、舐めてみたかったんだよね」


怖がらせないよう頬に軽くキスをすると、私は雨竜の体を舐め始めた。
うん、バニラの味がする。






 「飽きた」

 「もう!?ていうか、まだ舐めきってないし!」


この遊びは、一舐めすれば満足できるものだった。
おかげで、雨竜の胸は未だにアイスでべたべたする。
塗りすぎちゃったかな?


シャワーを浴びてくるよ、という雨竜の言葉を聞いて、またやってみたい事が浮かぶ。
立ち上がって、雨竜の行く手にはだかると、私は提案をした。


 「お湯、ためよう!」

 「一緒に風呂に浸かると言いたいんだろう」

 「ブブー、はずれ。私が、雨竜の体を洗ってあげる」


そう言うと、私は雨竜に止められる前に風呂場へ行って、お湯をため始めた。
だけど、後を追ってくると思っていた彼は、来なかった。


不思議に思って部屋に戻ると、雨竜は頭を抱えて座り込んでいた。
どうやら、恥かしすぎて腰を抜かしたらしい。


 「う〜りゅ〜りゅ。今から10分計って。でないと、お湯が溢れるから」

 「・・・分かったよ」



お湯がたまるまで、私は雨竜の隣に座って、お風呂で何ができるかを思案をめぐらした。











-back stage-

管理:久しぶりな、うりゅ夢!
雨竜:とてつもなく、振り回されている・・・
管理:私ってば、雨竜のだけ、様が受けに回ってるのに気付いたのよ。
雨竜:ああ・・・(他のキャラへの愛は歪みきってるからな)
管理:そんなわけで、ここにもgoing my wayな様を!と思った。
雨竜:いきすぎだろ。

2006.03.17

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