「まさか、あのオレンジが仲間になるなんて、思ったことないや」


他の者は何かしら抗ったというのに、だけは呑気に受け入れた。





a moment






地下司令室。
限られた者しか知らない、本当の姿―それは、ゼロの潜伏地だということ。


そこで一時待機することになったジェレミア・ゴットバルト。
ヴィレッタやロロは浮かない顔であったが、唯一は歓迎した。


「ねえ。オレンジって、オレンジって言われてから、どんな生活してたの?」

「止めろ、。彼も俺たちの仲間になったんだ。ちゃんと名を呼んでやれ」


ルルーシュが注意するも、は言うことを聞かない。


「オレンジの方が可愛いのに・・・じゃあ、オーレちゃんって呼ぶ」

「それも遠慮させてもらおう」


本人に拒まれてしまい、はいよいよ不機嫌になる。
小さく、嫌だと呟いた。


「つまんない。つまんない、つまんない、つまんない!」

「誰だか知らないが、私は貴様のためにここへ来たわけではない」

「あっそ。じゃあ、勝手にオレンジって呼ぶからいいよ」

「その名で呼ぶなと言っただろう」

「一応、気を遣って他の人の前では言わないでおくから。ああ、優しいな、私」


自己完結するの調子に慣れないジェレミアは否定し続ける。
さすがに哀れになったのか、はたまた騒々しいのが嫌になったか。
ヴィレッタが間に入った。


「ジェレミア卿。あまり相手にしない方がよろしいかと」

「ふん、そうだな。私は私の忠義を果たすだけだ」

「うわぁ。ヴィレッタの前だからって、なんか格好つけちゃってるよ、オレンジ」


黙らないにジェレミアがキレそうになるのを見て、今度はロロがため息を吐いた。


。今はもう止めてあげなよ。兄さんの前なんだし」

「こっちは、相変わらずブラコンで結構なことですね。分かったよ、今は黙っとく」


確かにルルーシュが隣で作業しているというのに、騒がしいのはいけない。
そう判断できたは、それ以上何も言わないために司令室を出て行った。


「一体何なんですか、あいつは」


不愉快なジェレミアはルルーシュに訊ねるが、彼は曖昧な返事しかしない。
よほど次の手を考えているのか、声が届いてなかったようだ。
その彼が響団を叩き潰すと行動に出たのは、その後すぐだった。
















- back stage -

管理:短いながらも、13話で仲間になるのを見た途端に書きたくなったネタ。
オレ:どういうことだ?
管理:ルルーシュ側に立ったら、堂々とオレンジと言ってくれる人が少ないだろうなと思って。
オレ:それだけのことで書いたというのか。
管理:あっはっは。でも2期目の君の口調、微妙に変わりすぎていて分からん!
オレ:・・・もう書くな。それか、1期目だけで満足しておけ。
管理:そだね、今後の展開で決めよう。

2008.07.29

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