純白のワンピースに身を包む。
それを満足げに王天君は見ていた。
「やっちまいな」
彼の言葉に反応し、の手が動く。
輝きを失った瞳は、かつての仲間に向けられた。
「や、やめろ、やめてくれ、!」
鈍く光る刃が振り下ろされそうになり、仲間が悲鳴を上げる。
すんでのところで、王天君がの視界を遮って攻撃を阻止した。
命乞いをする哀れな生き物に目もくれず、王天君は答えた。
「こいつに何言ったって、聞こえねえぞ?」
ゆっくりと手をずらせば、獲物をとらえた目が仕留める。
彼女は悲鳴が治まるまで、ずっと腕を動かした。
生暖かい液体がそこら中に飛び散る。
苦痛な声が薄れていくほど、王天君の笑い声が大きくなった。
「ククッ・・・ハハハッ・・・」
ワンピースに鮮やかな花が咲く。
新しくなったその服を見ながら、王天君は愉快そうに喋った。
「狂った芸術家は良い作品を作るってのは、本当だな」
無表情なは、彼の前に立つだけだ。
「いいぞ、。もっと壊しちまえ」
歪んだ笑みが深まっていく。
ワンピースに染み込んだ血が、広がっていく。
「みんな、壊れちまえばいい。全部、だ」
の首筋に飛び散った液体を舐めとり、その華奢な体を抱きしめる。
今まで何の動きもなかった彼女の瞳が少しばかり潤った。
その涙は、誰のものであろう。
痛み
-back stage-
管理人:すごいな、珍しく暗いや。
王天君:その代わり短いな。
管理人:こ、こういう感情的なものは、短くなりやすいの!
王天君:俺の口調、忘れてるからじゃねえのか。
管理人:・・・忘れてることは否定しないが、最初から話は短く仕上がる予定でした。
王天君:とりあえず、漫画を読み直して来い。
2007.07.25
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