の誕生日が近かったから、つい口を滑らしたのだ。

 「何か欲しいなら、何でもしてやろう」

それがまさか、私自ら一線を越えるきっかけを与えるとは…
いや、もしかしたら、それを承知で言ったのかもしれない。

 「何でも、かぁ…そういや、ルキアって…」

の部屋で寛ぎながら、答えを待つ。
贈り物を考え始めたは、こちらを見た。

 「いつも、ワンピースを着てるよな」
 「そうだな…それがどうかしたか?」

がニヤリと笑う時は、下らぬことを考えた時であるのは分かっていた。
しかし、そこまで酷いとは思わなかった。

 「下着を脱いだ状態で、ワンピースを着ようぜ」
 「…は?」
 「で、その状態で、デートするぞ」
 「な、何を…」
 「何でもしてくれるんだろ?」

言ってしまったことは、今さら撤回できぬ。
の言うことを聞き入れることにした。

 「あまり遠出はしないぞ」
 「分かってる、そこのコンビニまででいいから」

それじゃあ、と言うとは私の服を脱がそうとする。

 「ちょっと待て!い、今からなのか?」
 「今なら夜だし、バレにくいだろ。ほら、ブラジャー取って」

にパンツを脱がされ、渋々ブラジャーを取り外す。
再びワンピースを着ると、普段と違う肌触りが少し心地悪かった。
何か言ってやろうとしたが、は既に鞄を持って出かける支度を済ませていた。




 「で、どんな気分なんだ?」

無事にコンビニで飲み物を買うと、は勝手に公園へ入っていった。
仕方なく長椅子に腰をかけるが、気分は良くなかった。

 「聞くな」
 「そっか…なぁ、俺の膝の上に乗って?」

腕を引っ張られ、に向かい合って座り込む。
何をするのかと思えば、は右手を股に入れてきた。
何かを言おうとする前に敏感な所を触られ、声が出なくなる。

 「触る前から、ぐちゃぐちゃに濡れてるな」
 「んっ…」
 「そんなに興奮してたのか?ほら…」

違和感なくの指が体内に入るのを感じる。

 「簡単に入ったぞ?いやらしい身体だな」
 「あっ…」

指だけでよがる私に、はズボンの中から取り出したそれを入れた。

 「ふっ…ああっ…」
 「声を出したら、誰かに見つかるぞ」
 「んんっ…」

周りに注意しながらも、その快感を感じられずにはいられない。
自ら腰を動かして、奥を刺激させた。
の右手は、いつの間にか私の乳房を掴んでいた。

 「はっ…やめ…人が、来たら…」
 「服を上に捲らないと、こんな事もできないけど?」
 「んぁっ…」

の舌が乳首に軽く噛みつく。

 「あれ、さっきより腰の動きが激しくない?」
 「や、そんな…あんっ…」
 「分かってるさ、もっと気持ちよくしてあげるから」

誰かに見られるかもしれない。
或いは、既に見られているかもしれない。
そんな状況がより快感を増させる。
これだけでイきそうになった私に、はさらに快感を与えてくれた。

 「ひゃあぁんっ…むり、それは…ぁん…」

ぶるぶると振動が敏感な場所を刺激する。

 「さっき…よりも、締め付けてくるのにか?」
 「はぁん…声、抑え…られない…事に、だっ…」

と電マを絶え間なく感じてしまい、イッてしまうかと思った、その時。

 「なら、続きは家でな」

も電マも止まった。
頭が朦朧としながらも、私は立ち上がる。

 「うお!俺の服、ルキアのいやらしい液体がべったりだぞ」

こちらは声を抑えたり、激しい快感に堪えようとして疲れたというのに。
愉快そうに服を見ているに腹を立て、その腹を思いきり蹴ってやった。








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ワンピ着てる彼女に、こういう悪戯したかっただけ。

2010.06.15

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