「まさかカレンさんと同じクラスだとは思いませんでした」
新入生は自己紹介もせず、まず一人の女子生徒に向かって話し掛ける。
「なーに、カレンの知り合い?」
クラスメートが聞いてきた。
しかし、彼女には答える余裕が無かった。
ついでに言えば、教室の隅に居るルルーシュも驚いていた。
なぜなら、そこにいたのは昨夜、黒の騎士団に加入したばかりの団員だったのだから。
an accident
「どうして貴方がここにいるの!」
人気のない屋上でカレンが叫ぶ。
学園では病弱設定である彼女を知らない相手は、自分の知る彼女を見て安心した。
「良かった、カレンさんに嫌われてたわけじゃないんですね、僕」
「安易に声をかけるわけにはいかないじゃない!」
もしも、クラスメートに自分が黒の騎士団の一員だとバレたら。
考えただけで恐ろしくなる。
戻りたいかどうかは置き、自宅に帰れなくなるのだ。
「あ、そっか。正体をバラしたらいけませんよね」
「何、当たり前のことを今気付いてるのよ」
「ということは、カレンさんが病弱ではないのを知ってるのは僕だけか」
嬉しそうに人の秘密をかみしめる相手に、カレンは先が思いやられる。
「そういえば、貴方の名前は?」
またブリタニア人が参入したことに不満を持っただけで、彼の名前を気にも止めなかったことを思い出す。
「です。あまり毛嫌いしないで下さいよ」
「ブリタニア人の言うことなんて信じられるわけ無いでしょう」
「ゼロは信じられるのに?」
団員の中でゼロに文句を言うのは、玉城だけ。
その彼がの入団を拒否したので、ゼロは何度目になるか分からない台詞を口にした。
『では、私はどうなる』と。
「ゼロを信じて何が悪いの?信じられるほどの事をしてくれてたわ」
「つまり、実績を残せと言うわけだ。楽勝ですよ」
あまりにも簡単に言うが信じられず、カレンは顔をしかめた。
「カレンさんは、何で僕が入団できたか、覚えてます?」
「ナイトメアの操縦ができるからでしょう」
「おまけに冷静で頭の回転が早い」
それはゼロが行った模擬戦闘で実証済みだ。
「貴女の信用を得るには、そう時間はかかりません」
それからで良いので。
がカレンに歩み寄る。カレンは一歩下がった。
「僕のこと、異性として意識するようになって下さい」
一目惚れしちゃったんで。
さらりと告白したは、頭の中が真っ白になったカレンに微笑むだけ。
「新しいコマは、カレンが弱点か」
その二人をルルーシュことゼロが盗み聞きしていることを部下達は知らずにいた。
-back stage-
管理人:さらっとカレンさんを書いてみました。
カレン:短すぎるわよ。
管理人:話はあったでしょ?
カレン:そういう問題?
管理人:んー。珍しく僕・敬語キャラで書いてみました。
カレン:だから、書くべきことが違うってば。
管理人:えーと。題名は一目惚れ・カレン&ルルと同じクラス・思わずときめいちゃうの意がある。
カレン:何でそこでルルーシュが出てくるの?
管理人:秘密。
2007.05.19
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